鹿児島で造成工事

今回は鹿児島県で造成工事をして来たので簡単にご紹介したいと思います。

打合せ

まず初めは元請け様と打ち合わせになります。現地に指定時間に伺わせて頂き、頂きました資料を見てビックリしました。構図のみ…構図とは測量図と違い図面というより絵みたいなものです。

元請け様によると測量図を作成するのに数十万円かかるとの事でやはり少しでも安価で仕上げたいので協力して欲しいとお願いされ隣地は元請け様の土地との事なので境界越境した場合問題ありません。っと断言して頂いたので今回は協力させて頂きますと返事させて頂きました。

隣地が元請け様の土地でない場合はお断りしていた可能性が高いです。

元請け様と構図を見ながら1日がかりで境界位置の確認しました。いくら境界越境してもいいと言われても後々の事を考えるとなんでもいい工事は出来ませんからね。

抜根

伐採工事は終わっており工事内容と致しまして抜根と造成になります。おおよそ約6000m2の抜根からスタートしました。元請け様より抜根材は元請けの土地に集積する事になりました。

使用重機の選定をオペレーターと相談し0.45立米クラスバックホーと6トンクラスクローラーダンプで抜根作業に入りました。しっかりとした木が立っていたのかすごく大きな根で0.45立米クラスバックホーでは歯が立ちません。急遽オペレーターより連絡があり0.7立米クラスバックホーを追加で搬入する事になりました。さすが0.7立米クラスバックホーです。0.45立米クラスバックホーの倍の重さ、力があり楽に抜根出来、クローラーダンプにて集積場所に移動させる事1週間、抜根した数は目測ですが数百株になりました。

造成

次に造成工事になります。元請け様より仮レイアウトを頂き土工事がスタートします。太陽光の造成はただ平に均すではダメです。当社では東西高低差は全体で0〜50㎝以内、南北高低差は特にありませんが北下りはNGと当社基準を設けています。と言うのも当社ではGS杭打設も自社で行います。架台側で東西調整金具という部材を追加で発注されてはる場合はそこまでシビアに均さなくてもなんとなるのですが(あくまで東西です。南北の北下りはNGです)初めにお話しがあった通り金額面で厳しいとの事なのでもちろん追加部材はありません。したがってレベルで東西高低差を測定し0〜50㎝以内になるように切土、盛土をしていきます。

ここで1番大事なのが転圧です。土木の基本は転圧と言う言葉もあるくらいです。某テレビ局の人気番組 劇的〇〇〇〇アフター等で基礎工事ご覧された事あると思いますが、〇〇トンあるバックホーで踏みしめる(キャタピラで走り回る)と見た事あると思いますが、あれは半分当たりで半分間違いです。

転圧率というところになりますが、バックホーは軟弱地でも作業が出来沈まない様に設計されています。したがって下にかかる重さを分散させるのがキャタピラの構造です。そのキャタピラで走るだけでしっかりと転圧が出来たと言えるでしょうか?やはり転圧の基本はロードローラーです。

よく道路工事で最後にコロコロ走っているあれです。あれこそが転圧機械です。盛土部はやはりしっかりと転圧しなくてはGS杭の引き抜き強度に関わって来ます。簡単に言えば地盤は食パンの様にフワフワモチモとクッキーの様に硬いのとどちらが強固の地盤と言えますかって事です。これが土木の基本です。

切土部は特に問題無いので盛土部を中心にロードローラーにてしっかり転圧し本日元請け様に引き渡しが完了しました。今回の造成工事には約3〜4週間かかりました。もちろん天候や施工方法、平米数や切土盛土の立米数等で工期が変わります。

造成前の上空写真

造成後の上空写真

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