スクリュー杭 手打ち工事(人力)

人力用アタッチメント

今回は、かなりレアなスクリュー杭の手打ち工事をしてきました。要は人力でのスクリュー杭の打ち込みです!

現場は既に既設の太陽光発電があり重機が入れない為に手打ちでの工事という流れに…正直不安しかありません!

杭打ちのポイントは既に出ており、掘った所だけスケールで出し直します。

人力でのスクリュー杭打ち

過去何度か人力でのスクリュー杭工事は経験済みです!手打ちの場合表層が硬かったりN値によって全然入らない場合がありましたので今回は秘密兵器を用意しました!

中国製掘削機

ババーン!ハンド掘削機(中国製)登場!下穴用で試しに何ヵ所か掘ってみたところ…結構掘れるぞ!人力でも何とかなるかも!

次にフェンス工事などでも大活躍の丸善油圧ユニットに手打ち用のアタッチメントを取り付けます。

ちなみにこのアタッチメントを使う時(尻尾の部分)に手で支えようとしちゃダメです!めっちゃ体もっていかれますので注意してください!

アタッチメント

垂直にたてながら打ち込んでいくと…

人力でのスクリュー杭打ち後

何とか打ち込めました!さすが油圧ユニットです。よしガンガン掘削機で下穴あけていくぞ!と思った矢先…

めり込んだ掘削機

めりこんどるやないかーい!

びくともしない。最初から地面はこの状態でしたと報告しようと、頭の中で葛藤しながら何とか二人がかりで掘削機を救出しました。

この掘削機使ってみて思ったのですが、クラッチ機能みたいな安全装置がなく地中で何かに引っ掛かるとギュンと体ごと持っていかれてしまうので安全性に欠けると思います。うーん…危険が危ない!

じゃあ最初から丸善の杭打ち機で打てばいいんじゃね?と思い直打ちしてみたところ…全然入らない。

原因は表層が異常に硬く手打ちの掘削機でも打開できない事との結論になり…

ミニユンボ1

ちっちゃいユンボ借りて、手打ちの掘削機は無かった事になりました!

とは言え表層が硬い事には変わりなく掘ると言うよりかは削る作業をおこないます。めちゃくちゃちっちゃいユンボなので全然作業が進みません…

ミニユンボ2

結構的に表層削る→手打ち掘削機で下穴開ける→ハンドオーガーでスクリュー杭を打設する流れに…あたりまえですが、めっちゃ時間かかります!

しばらく掘削作業を進めていると…

折れた掘削機のアタッチメント

アタッチが折れました!しかも本体とアタッチメントを繋ぐピンが全然抜けない…掘削機がないと作業効率が格段に悪くなるのでピンを抜く作業を優先します。

抜けたピン

何とか抜けたピンは歪みまくってました。

残りのアタッチは1個だけなので折れない事を祈りつつ作業を続行します。

手打ちの本数は約120本程でしたが1箇所だけ掘削機が全く入らない所が…

入らなくなった深さは30cm~40cm位。ミニユンボで掘ってみると

出てきた石

大きめの石がゴロゴロ出てきました!こんな石があったら流石に入りませんわ。

人力でのスクリュー杭打ち込み後2

何とか全ての杭を打ちきり完工!

スクリュー杭は人力で打ち込むのは非常に非効率ですが「やれるのか?オイ」と聞かれれば「やれますよ!」と答えるのが職人の性です!

今回は地盤に助けられ地中内で掘削機が使えない箇所は1箇所だけでしたが、数ヶ所あった場合を考えると恐ろしいです。

人力でのスクリュー杭工事等で質問や気になる事があれば、お気軽にご相談ください!

担当 中村 稔まで

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