2022/10/20
今回の記事は、熊本県の太陽光発電所で施工したスクリュー杭の工事を紹介します。5度〜15度位の緩い傾斜地でのスクリュー杭基礎工事になります。
急勾配の傾斜地でのスクリュー杭基礎工事は、傾斜地(法面)でスクリュー杭基礎工事をしてきました!をご覧下さい。
この太陽光発電所の施工は電気工事や産廃処分まで全て弊社でさせて頂きましたが(伐採と抜根は別業者)全工程を記事にすると長くなるので今回はスクリュー杭工事のみの紹介になります。
スクリュー杭を打つまでの流れ
この現場のスクリュー杭を打つまでの工程は以下の通りになります。
- 抜根後の根っこの集積
- 草刈り、整地
- 測量墨出し
- スクリュー杭打ち込み
- 配管埋設
現場の現状は伐採と抜根は既に完了済みの状態でしたが、根っこは太陽光発電所場内に全部残してありました。
元請け様に詳しく話を聞いてみると根っこの搬出処分費用が思った以上に掛かるらしく、施主様の意向で敷地内の太陽光発電所に干渉しない場所に集積をしてほしいとの事。合点承知の助でございます。
まずは根っこの集積
場内のあちこちに散らばった根っこを集積していきます。流石に量が多いので小型のクローラーダンプを投入。
写真の上部分に見えるのが集積された枝や根っこです。かなりの量がありました。
草刈り、整地
先程の写真でチラっと写っている草刈機マサオで草を刈ります。この位の傾斜勾配であればマサオは余裕で走れます。草刈機マサオって商品名が秀逸。
かなり放棄された土地だったらしくマサオで走った後でも全然場内がキレイになりません…そんな訳で軽く整地をさせて頂きました。
測量、墨出し
事前に元請け様が測量したらしくレイアウトは収まる予定でしたが、いざ測量してみると…1アレイ収まらない事が発覚。ははーん さては測量して…
幸い土地境界は無駄に広かったので1アレイ部分だけ造成して敷地を確保。よくある事です。
太陽光発電所が収まる事が分かったので、スクリュー杭のポイントを落としていきます。
傾斜地でしたので杭ナビくんでスクリュー杭のポイントを落としました。杭ナビくん本当に便利でございます。
スクリュー杭打ち込み
傾斜地ですが勾配はそんなにキツくないので各アレイ南北のフラット打ちは可能でした。東西勾配は2m近くあったのでフラット打ちができない状態。
極力フラットで打ち込み解消できない場合は、アレイ間で段(20cm無い位)をつける事に。
写真を撮り忘れていたので配管埋設後の写真になってます。
地盤は良質だったのでスクリュー杭はすんなり打てました!
スクリュー杭の引き抜き強度
スクリュー杭の引き抜き強度を計ります。
引き抜きの風景の写真です。日が沈んでいるのは写真を撮り忘れたからでございます。
1.2㌧の強度がでました。もっと強度はでますが、チェーンフックで引っ掛けているので2㌧近くの力で引き抜くとフランジが曲がってしまうので止めてます。
配管埋設
スクリュー杭の打ち込み後に埋設していきます。太陽光発電所設置後は施主様が草刈りなどの手入れをしていくと伺っておりましたので、今後防草シートなどを敷く可能性なども考慮し埋設の深さは40cm前後に。
この深さであれば防草シートの押さえピンで配管を突き刺す事はないでしょう。埋設後に軽く均して終了となります。
最後に
今回は熊本でのスクリュー杭基礎工事を記事にして見ました!最後まで見ていただきありがとうございます!
太陽光発電所での基礎工事の事なら、弊社にお気軽にご相談ください!
担当 中村 稔まで