今回の記事は以前弊社で施工した傾斜地でのスクリュー杭工事の現場で、防草シートの施工をした記事になります。勾配は20度〜30度位で結構キツめの傾斜地での作業となりました!
個人的な意見ですが、太陽光発電所での雑草対策はご自身で草刈りなどの定期的なメンテナンスができない場合は絶対にやるべきだと思います。雑草を放置すればどんどん成長し、影などで発電量にも影響がでるので対策する事をオススメします。
今回施工した防草シートの仕様は
- 防草マット2m×50m(谷口産業C-3)
- シートのピンは100㎡で200本
- ラップ部分は専用両面テープ
- ピン、切り込み部分、スクリュー杭周りに専用テープを貼る
上記が今回の元請け様の仕様になります。ほぼ完璧な施工仕様ですね。設置面積は斜距離で約1400㎡です。
防草シートを敷く
まずは防草シートを張り伸ばします。傾斜地なので土がこぼれ落ちないように上から敷いていきます。このシートは法面にも対応していて滑り落ちにくい作りになっています。
今回施工した防草シートは公共事業などでも使われる最強のマットタイプの防草シートで法面にも対応。が、これがまた重たい…めっちゃ重たいです。1ロールの重さはなんと45kg以上!
スクリュー杭に被せる
今回は太陽光発電所完成前の施工でしたのでスクリュー杭用の切り込みは小さくできました。
この切り込みが結構大事で、いくらテープを貼った所で笹なんかはグイグイ生えてきます。ですので施工する際はなるべく切り込みは少なくする事を意識しながら作業します。
シートのラップ
シート間の被りは通常であれば10cm〜15cmで施工するのですが、今回の現場は元々笹が生えていた事もあり30cmでいく事に。材料が勿体無いと思うかもしれませんが笹は雑草の中でも最強クラスに厄介なので最低限これくらいは被せた方がいいです。
そしてラップ部分に強粘着力の両面テープをしていきます。
ちなみにこの両面テープはコーキングなどでも代用できます!
ピンをひたすら打つ!
傾斜地なのでシートがズリ落ちないようにピンを打ってきます。
ピンはプラスチック製のムカデピン。プラスチックなんですが、めっちゃしっかりしたピンです。
このピンをハンマーでひたすら打ってきます。1ロール100㎡で200本使いますので、現場全体で約2800本打ちます。
ピンや杭周りにテープを貼る
ポール柱やピン、スクリュー杭周りにテープを貼っていきます。この専用テープも粘着力はかなり強力です。
まずはポール柱周りから
ポール柱はどうしても長めの切り込みをいれなけばなりません。経験上テープだけでは笹は突き破ってくるので、切り込みの下にシートを仕込みます。足元にちょっと笹が見えてますね。
ピンを打って
テープを貼ります。
過剰に思うかもしれませんが笹はここまでやってもテープを突き破ってくる可能性があります。
続いて杭周りのテープ
切り込みは杭から7cmずつ位です。
これ位テープを貼ります。元々笹だらけでは無かったようなので今回はテープのみで施工しましたが、笹だらけの土地であればポール柱のようにシートを仕込んだ方がいいです。
笹だらけの現場でテープのみでいった場合はこうなります。
上の写真は以前施工した元々が笹藪の現場です。夏場の時期なんかは1週間も経たずに突き破ります。注意しましょう。
続いてピンのテープ貼りです。
このピン用のテープを貼ります。最初から切り込みが入ってます。
テープを貼り終わったら剥がれないように踏圧します。用はフットスタンプです。
オッサンが必死にフットスタンプをかましている姿はまるで地獄絵図です。ちなみにこれは私です。
上記工程を繰り返す!
後は今までの工程の繰り返し作業になります。
これが…
こうなりました。
最後に
最後まで見ていただきありがとうございました!今回は傾斜地での防草シート施工を記事にしてみましたが、太陽光発電所の防草シートや雑草対策で何かお困りの事があれば、弊社までお気軽にご相談ください!